Webサイト制作の基本
企画

とりあえず、何でもいいからWebを立ち上げて、内容は後から考えようというのは損な方法です。最初の印象が悪いと訪問者は二度と来てくれず、それを払拭するには、新しいサイトを立ち上げる際の何倍もの時間と労力が必要になるからです。

まず、最初に以下のような点を十分検討してください。

Webサイトの目的

運営者側にとっての目的

他社に遅れをとりたくないから、といった漠然とした理由でWebサイトを立ち上げると、内容が薄くなりがちです。

  • 自分(自社)にとって、なぜWebサイトが必要なのか
  • どんな利益をWebサイトから得るのか

をじっくり考えてください。

「特定分野の最新情報を提供することで会社の技術力を示し、新たな顧客を開拓する」「ソフトウェアの販売をオンラインに移行することで流通コストを削減し、迅速なサポートを目指す」というように、サイトの主な目的をできるだけ具体的にし、その目的に合わせた構成、デザインを目指す方が、成功する確率が高くなります。

また、短期的な目的と長期的な目的の両方を設定しておくことで、将来の拡張に備えたサイト構成、メンテナンス計画が立てやすくなり、サイトの成功・不成功を段階的にチェックすることができます。

利用者側にとっての目的

もし自分がインターネットの利用者の立場なら、

  • たくさんのサイトの中から、なぜそのサイトを選んで来るのか
  • 利用者にとって、そのサイトに来ることでどんなメリットがあるのか

を自問してください。明確な答が出ないのなら、そのサイトが成功する望みは小さくなります。

まず、「なぜそのサイトを選んで来るのか」ですが、そのサイトの特色が何かを考えてください。製品自体のオリジナリティ、品揃えの豊富さ、情報量、サポート力、「そのサイトならでは」という点をはっきりさせる必要があります。競合するサイトを調べ、それらとの違いをどう出すかを考えると、特色が明確になります。

利用者にとって、そのサイトに来ることでどんなメリットがあるかについては、以降の「掲載する内容」の項をご覧ください。

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主な利用者像

インターネットに詳しい人を対象とするか、初心者を対象とするか、20代を対象とするか、40代以上を対象とするか、会社員を対象とするか、主婦を対象とするか、それぞれの層でサイトのデザインに対する好みや、インターネットを利用する環境も変わってきます。

たとえば、インターネットの初心者ユーザもアクセスするオンラインショッピングのサイトと、技術情報を提供するサイトでは、オンラインショッピングのサイトの方が見栄えを気にする必要があるでしょう。逆に技術情報を提供するサイトでは、情報の検索機能や提供する情報の質・量が重視されます。

さらに、シニア層ではわかりやすさと見やすさが重要、若者向けサイトならば携帯電話からすばやくアクセスできるようにといったことも考えられます。

利用パターンを考える

利用者像を考えたら、次に、一般的な利用者がサイトに何を求めてやってきて、どういう行動をするかを想像してみましょう。

たとえば、ギフトショップなら、いくつかの商品を種類や価格で比較してから注文するだろうとか、ニュースサイトなら、今日のニュースを見る人と過去の記事検索をする人の二通りがあるだろうとか、主な利用パターンを考え、そのパターンでの使いやすさを重視した構成にし、関連する項目を充実するようにする方が、成功する確率が高くなります。

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掲載する内容

結局は中身が肝心

Webサイトを成功させるために一番大事なのは、結局はその中身、そこで提供する情報、サービス、商品です。カタログや広告を見たり、小売店で買ったりするかわりに、人がWebサイトに来るのは、そこでは

  • いつでも、どこからでも情報を入手できる。サービスを受けることができる。商品が買える。
  • Web以外よりも速く情報、サービス、商品を入手できる。
  • カタログや広告よりも詳しい情報、より新しい情報を入手できる。

と期待するからです。

ですから、Webサイトをビジネスや広報に有効に使おうとするなら、 Web以外で入手できない、あるいは入手しにくい情報、サービス、商品を揃え、常に最新の情報、サービス、商品を提供するように心がけてください。

これは、制作者側にもメリットがあります。

カタログや広告には、何十万、何百万円という制作費と印刷費、何週間、何ヶ月という制作期間が必要になります。運送費、郵送費もかかります。新製品が発売になれば、内容の改訂が必要になり、さらにコストがかさみます。それにくらべて、Webでははるかに安い金額、短い期間で情報を追加・更新できます。また、よくある問い合わせの回答をWebに用意することで、電話サポートを軽減することも可能です。

会社案内やカタログレベルの情報でお茶を濁していては、サイトを立ち上げた意味がありません。

リピーターを満足させる内容に

一度来た人が二度と来ないのでは、サイトは繁栄しません。リピーターをどれだけ増やせるかがWebサイトの成功の鍵になります。そのためには、定期的なサイトの更新が必要です。毎回どの部分を更新するか考えていてはメンテナンスが大変ですし、来る人にもアピールしません。

どういう内容を更新して行くかはサイトの種類によりますが

  • 販売する商品の種類
  • サイトのテーマに関連する一般的なニュース/読み物
  • セミナー・イベント情報
  • サポート情報

など、少なくても1つは定期更新する項目を作っておき、「毎週火曜日更新」のように明記しておくと、その項目目当てだけでも繰り返し来る人が出てきます。

※RSSによる更新情報の配信機能は、企業サイトなどを中心に今後は必須となっていくと思われます。しかし、RSSの概念や使い方をよく知らないユーザーも多いので、RSSの概念や更新情報の取得方法などの説明文などはわかりやすい位置に添えておく方がよいでしょう。

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サイトの名前とドメイン名

ビジネスでこれから新しいWebサイトを立ち上げるのなら、独自ドメインの取得をお勧めします。プロバイダのドメイン名の下に作るよりも、独自ドメインの方が短くて、そのサイトに合った覚えやすい名前を付けることができるからです。

しかし希望するドメイン名があっても、すでに先に登録されていると、後の人は登録できません。そこで、企画の早い段階からサイト名を決め、それに対応するドメイン名をあらかじめ登録しておくことをお勧めします。

詳しくは、「覚えやすいドメイン名を付ける」を参照してください。

  • これから起業するなら、会社名、店名を付けるときに、その名前がドメイン名にしやすいかどうかも考えておく方が得策でしょう。

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使用する技術/サーバ

通常のHTMLだけなら、どのプロバイダのサーバに置いても問題はないのですが、メーリングリスト・掲示板を作るというようにCGIなどの技術を使うことになると、これらが使えるプロバイダでなければなりません。プロバイダと契約する前に、利用できる技術をよく確認してください。

サイトの一部に独自のブログ機能を持たせる場合、Movable Typeがよく使用されますが、Movable Typeが利用可能かどうか、またどれぐらいの負荷に耐えられるかといったこともチェックしておかれた方が良いでしょう。

オンラインショップの場合などは、注文フォームやショッピングカート、商品データベースなどが必要になるため、自由度の高い専用サーバあるいはレンタルサーバを使う方が良いでしょう。

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制作/メンテナンス計画

最初にサイトを立ち上げるのに必要な人員、経費を検討するのは当たり前ですが、それと同程度に重要なのが、メンテナンス計画です。

カタログや広告などの紙媒体とWebサイトの違いのひとつは、紙媒体は完成したもので、内容変更が難しいのに対し、Webは常に発展途中でどんどん変化して行くものだという点です。まったく更新されないサイトは、魅力が乏しく、訪問者の足が遠のきます。

毎日、毎週、2週間に1度、毎月というような更新の頻度と、更新内容、担当者を決め、コストも見積もっておきましょう。

また、最初の制作は外部会社に依頼し、その後の情報更新は社内で行うような場合、サイトの更新について打ち合わせておかないと、後から項目の追加や変更を行うのが難しいデザインで納品されてしまうかもしれません。

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