HTML Helpとは

HTML Helpは、HTMLをベースにしたオンラインヘルプシステムです。Microsoftが提唱しています。Microsoftでは従来のWindows3.1/95のヘルプ(WinHelp)に代わるヘルプとして、積極的にHTML Helpを採用しています。

HTML Helpは、Windows98、Windows2000、Office 2000などのMicrosoft製品をはじめ、一般のWindowsアプリケーションのオンラインヘルプとして広く使われています。また、HTMLファイルに目次を付けたり全文検索を行うことができるため、HTML文書管理などにも利用されています。

1997年8月にHTML Help 1.0がリリースされ、2006年現在の最新バージョンは1.4gです。

HTML Helpの特長

  • WinHelpがRTF(Rich Text Format)をベースにしているのに対し、HTML HelpではHTMLをベースにしており、ヘルプの本文には通常のHTMLファイルをそのまま使えます。
  • HTML Help ActiveXコントロールによって、ヘルプに不可欠な目次、キーワード検索、全文検索などのナビゲート機能、ポップアップなどを付けることが可能です。
  • スクリプト言語(JavaScript、VBScript)、ActiveXコントロール、Javaアプレットをサポートしているので、独自の機能拡張が可能です。

HTML Helpの形式

HTML Helpには、次の2つの形式があります。

コンパイル形式

HTMLファイルや目次、索引を設定したファイルなどを1つのHTML Helpファイル(*.chm)にコンパイルします。

  • 従来のWinHelpのように、ヘルプをCD-ROMやハードディスクに置いて見る場合に使います。
  • 複数のHTMLファイルを1つのHTML Helpファイル(*.chm)にコンパイルします。コンパイル時にファイルが圧縮されるため、chmファイルのサイズは元ファイルの合計サイズよりもかなり小さくなります。
  • HTML Helpウインドウに表示します。
  • 表示するには、Windows95/98/NT4.0/2000/Me+Internet Explorer 3.02以降+HTML Helpランタイムコンポーネントが必要です。
  • Windows98、Windows2000、Internet Explorer 4.x/5.xのヘルプが、コンパイル形式のHTML Helpの例です。

Web形式

ヘルプをWebで公開するための形式です。

  • コンパイルせずに、HTMLファイルのまま直接ブラウザで表示します。HTMLファイル中に、目次、キーワードのHTML Help ActiveX コントロールまたはJavaアプレットを埋め込みます。
  • ActiveX コントロールまたはJavaアプレット対応のブラウザで表示できます。
  • 目次、キーワード検索が可能ですが、全文検索はできません。

「サンプルデータ」のページで、両方のサンプルをご覧いただけます。

HTML Helpのファイル構成

コンパイル形式

次のファイルをHTML Helpファイル(*.chm)にコンパイルします。

プロジェクトファイル(*.hhp)
ヘルプシステムをコンパイルするために必要な情報を設定します。
目次ファイル(*.hhc)
ヘルプの目次構成を設定します。
索引ファイル(*.hhk)
ヘルプのキーワードの情報を設定します。
トピックファイル(*.htm、*.html)
ヘルプの本文1ページに該当します。通常のHTMLファイルです。HTMLエディタなどで作成します。
イメージファイル(*.jpg、*.jpeg、*.gif、*png)
ヘルプに画像を表示する場合に使用します。

Web形式

Web形式の場合は、コンパイル形式の場合のHTML Helpウインドウに該当する部分を、ヘルプ制作者が定義します。レイアウトや表示内容は、作者が自由に設定できます。(その分、HTMLに関する知識も必要になってきます。)

HTML Helpウインドウのように、左側で目次とキーワードを表示し、選択したトピックを右側に表示する場合は、HTMLのFRAMESET要素を使います。この場合は、次のファイルが必要です。(詳しくは「操作の流れ:Web形式」をご覧ください。)

フレーム設定ファイル(*.htm、*.html)
FRAMESET要素で目次/キーワードを表示するフレームと、トピックを表示するフレームを設定します。
目次ファイル(*.hhc)、目次設定ファイル(*.htm、*.html)
コンパイル形式と同様の目次ファイル(*.hhc)と、ActiveXコントロールを埋め込んだHTMLファイルの2種類が必要です。
索引ファイル(*.hhk)、索引設定ファイル(*.htm、*.html)
コンパイル形式と同様の索引ファイル(*.hhk)と、ActiveXコントロールを埋め込んだHTMLファイルの2種類が必要です。
トピックファイル(*.htm、*.html)
イメージファイル(*.jpg、*.jpeg、*.gif、*png)
ヘルプに画像を表示する場合に使用します。