What's This Helpと状況依存ヘルプについて

What's This Help

「What's This Help」というのをご存知でしょうか。
操作中にダイアログやメニューの説明をポップアップで表示するもので、ポップヒントヘルプとも呼ばれます。
WinHelpおよびHTML Helpで採用されています。

What's This Helpの呼び出し方はいくつかありますが、一般的なのは、ダイアログ右上隅の[?]ボタンで呼び出す方法です。 [?]ボタンをクリックするとカーソルが?に変り、この?カーソルでダイアログの項目をクリックすると、説明がポップアップで表示されます。

What's This Helpは日本製のアプリケーションではあまり使われていません。しかし、Microsoft製品の多くと、一部の外国製のアプリケーションには組み込まれています。

興味のある方は、お手持ちのアプリケーションで次のように操作し、ポップアップが表示されるか試してみてください。

  • ダイアログ右上隅の[?]ボタンをクリックする(前述)
  • ダイアログ上で右クリックし、ポップアップメニューに[ヘルプ]または[説明を表示]と表示されたら、その項目を選択する
    現在のカーソル位置の項目の説明が表示されます。
  • ダイアログを表示した状態で[F1]キーを押す
    [F1]キーを押すとポップアップウインドウではなく、通常のヘルプウインドウが表示される場合もあります。これは別のタイプです。後で説明します。
  • ツールーバーに[?]ボタンが付いている場合、そのボタンをクリックする
    カーソルが?に変わり、メニューバーやツールバー上をクリックすると、メニューやアイコンの説明が表示されます。

以上の全部を実装しているアプリケーションもあれば、ダイアログの[?]のみとか、ある方法でだけ呼び出せるものもあります。


What's This Helpは、初心者でも目的のヘルプをすぐに表示できるのがメリットだと言われています。確かに、目次やキーワード検索のヘルプでは、初心者はどんな項目で検索すればよいのかさえ分からず、途方にくれることがあります。
そんなときに、とりあえず?カーソルでクリックすれば答えが出るのは便利です。

しかし、日本ではWhat's This Helpの存在自体が知られていない上、前述のようにヘルプの呼び出し方がまちまちなため、ユーザが活用しているとは思われません。 また、メニューやダイアログの項目ごとに簡潔なヘルプを用意し、プログラムから呼び出せるようにするのは非常に面倒でです。

したがって、これからヘルプを制作する場合に、What's This Helpを搭載することはそれほどお勧めできません。ただ、現在お手持ちのアプリケーションにWhat's This Helpが組み込まれている場合は、活用されてはいかがでしょうか。

[F1]キーでヘルプウインドウが表示される場合

What's This Help以外に、操作対象に応じたヘルプを通常のヘルプウインドウに表示するタイプもあります。

このタイプでは、ダイアログの[ヘルプ]ボタンをクリックして表示するのが一般的ですが、[F1]キーを押してヘルプを表示する場合もあります。
もちろん、アプリケーション側でヘルプを呼び出すように設定されていなければ何も動作しませんが、結構多くの製品に、[F1]キーでの呼び出しが組み込まれています。
操作に行き詰まったとき、とりあえず[F1]キーを押してみてください。

  • [F1]キーを押すと、常にヘルプのデフォルトトピックが表示されるように設定されているアプリケーションもあります。

状況依存ヘルプ

これまで見てきたような、操作に応じて特定のトピックを表示するタイプのヘルプを総称して「状況依存ヘルプ(context-sensitive help)」と呼びます。 WinHelp、HTML Help以外にも、Sun MicrosystemsのJavaHelp(http://www.java.sun.com/products/javahelp/)などで状況依存ヘルプをサポートしています。

オンラインヘルプの使いやすさは、ユーザが必要な情報をすばやく得ることができるかどうかで決まります。

状況依存ヘルプは、操作中に即座に説明を表示できるため、アプリケーションのオンラインヘルプに有効な機能です。ポップアップはともかく、ウインドウに操作対象のヘルプを表示する機能は、是非欲しいところです。

状況依存ヘルプをサポートするには、プログラミング言語との連携が必要です。そのため、MicrosoftやSun Microsystemsのヘルプへの取り組みが注目される訳です。

関連情報

「HTML Helpの作成方法(基本編) 状況依存ヘルプを作成する」