WinHelpの基礎知識 |
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最近、なぜか「初めてWinHelpを制作するのですが。」というようなご相談を受ける機会が増えてきました。WinHelpの需要が根強い一方、企業のアウトソーシングが進み、これまで開発者が制作していたヘルプを外注するというパターンが増えてきたためかと思われます。 そこでWinHelpに関する基本的な情報を、ちょっとまとめてきました。 WinHelpを制作するツールWinHelpはRTFベースです。RTFファイルは通常Microsoft Wordで作成し、これにヘルプオーサリングツールで目次やキーワードを付けた後、MicrosoftのHelp Workshopでコンパイルします。Help Workshopでヘルプをオーサリングすることも可能ですが、あまり使い勝手がよくないため、市販のRoboHelpやフリーウェア、シェアウエアのヘルプオーサリングツールの方をお勧めします。 Help WorkshopはMicrosoftのサイトから無料でダウンロードできます。(英語メニューですが、日本語環境で動作します。) RoboHelpは、エクセルソフトで購入できます。 その他、ベクターのサイトに、色々なフリーウェア、シェアウエアのWinHelp関連のツールが登録されています。WinHelpの制作方法なども登録されていますので、参考にしてください。 ヘルプオーサリングツールとHelp Workshopの関係よく、「○○というツールで作成したヘルプを、○○なしで再コンパイルできますか?」というお問い合わせをいただきます。特に海外のヘルプを日本語にする場合、海外で使用していたツールの日本語版が販売されていないため、問題になっています。 基本的には、元のツールがなくても、ソースファイル(*.rft、*.hpj、*.cnt、*.hなど)があれば、再コンパイルできます。 ヘルプオーサリングツールというのは、MicrosoftのHelp Workshopのユーザインタフェースを使いやすくし、独自のユーティリティやデータベースなどと組み合わせたようなもので、ヘルプのコンパイルにはすべてHelp Workshopのコンパイラを使用しています。つまり、どのツールを使用しても、最終的にはそのツールからHelp Workshopのコンパイラを裏で起動して、コンパイルしているわけです。(これは、HTML Helpの場合でも同じことで、HTML Helpでは各ツールからHTML Help Workshopのコンパイラを起動しています。) したがって、ソースファイルさえあれば、直接Help Workshopでコンパイルし直すことができますし、また他のツールにソースを読み込んでコンパイルすることも可能です。 ただし、プロジェクトファイル(*.hpj)や*rtfファイルに元のツール独自の設定が入っている場合は、手作業で書き換えなければなりません。また、独自にWinHelpを機能拡張しているような場合は、込み入った修正が必要になります。 なお、ソースファイルを入手できず、コンパイルされたヘルプファイルしか手元にない場合(これもローカライズ物に多い問題ですが)、以下のツールで*.hlpをデコンパイルしてソースファイルに戻すことができます。トピックIDなどが元通りにならないこともありますので、あくまで最後の手段と考えて、できるだけソースファイルを入手するように努力はしてください。 RoboHelp Officeに付属のHelp-to-Source HELPDECO WinHelpの主な制限事項/バグ細かな制限事項、バグはたくさんありますが、初心者が、まずつまずく問題には、以下のようなものがあります。 コンパイルすると表の罫線が表示されないWinHelpの場合、Wordで表を作成して罫線を引いていても、コンパイルしたヘルプでは罫線が表示されません。非常に困った問題ですが、修正される見込みは今のところありません。 罫線を入れたい場合は、Excelで表を作成し、リンクオブジェクトまたは埋め込みオブジェクトとしてWord文書に挿入することができます。 たとえばExcelの表をリンクオブジェクトとして挿入する場合は、Excelの表を[編集]→[コピー]でコピーします。次にWord文書に切り替えて、[編集]→[形式を選択して貼り付け]を選択し、「形式を選択して貼り付け」ダイアログを表示します。このダイアログで[リンク貼り付け]をオンにし、[Microsoft Excel ワークシート オブジェクト]を選択して挿入します。この方法では挿入した表をダブルクリックするとExcelが起動して元ファイルが開き、元ファイルを変更することができます。元ファイルの変更は、リンク先のWord文書の表にも反映されます。
コンパイルすると図(オートシェイプ)が表示されないWordで引き出し線や矢印、図形を描いていても、コンパイルしたヘルプには表示されません。これも制限事項です。ヘルプ中に図を入れる場合は、BMPまたはWMFで作成し直す必要があります。マニュアルとヘルプでデータを共有するような場合、この点に注意しないと、データ修正に思った以上に時間がかかります。 箇条書きと段落番号が正しく表示されないWord上できちんと箇条書きや段落番号が表示されているのに、コンパイルすると箇条書きのマークや段落番号が変わってしまったり、インデントが崩れる場合があります。これはWordの箇条書き、段落番号の機能を使用している場合に多く発生します。 Wordの入力フォーマットなどの[箇条書き(行頭番号)]をオフにし、数字と中黒(・)を手動で入力する方が無難です。 [検索]タブがWindows95/98では表示されない同じヘルプを表示しても、Windows 95/98では全文検索を行う[検索]タブが表示されず、Windows NT/2000では[検索]タブが表示されます。これは、日本語版のWindowsの制限事項です。日本語版のWindows 95/98では、[検索]タブを正式にはサポートしていません。全文検索をヘルプに付けたいのなら、HTML Helpをお勧めします。HTML HelpではWindows 95/98でも[検索]タブを使用できます。 目次で、ブックの下にページを入れることができないたとえば、以下のようにブックの上にページを入れることは可能ですが、
以下のように目次の下にページを入れることはできません。
これはWinHelpのバグです。2番目以降の階層の場合は、エディタなどでcntファイルを直接開き、ページの先頭の数字を1つ少なく書き換えてHelp Workshopでコンパイルすれば、 目次の下にページを入れることができます。 ただし、上図のような一番上の階層の目次では、ブックの下にページを入れることができません。また、階層に関わらず、RoboHelpで目次を編集する場合は、ブックの下にページを置けません。 エディタで修正した目次をRoboHelpで開くと、もとの(バグ)の状態に戻ってしまいます。 イメージファイルがきれいに印刷されないWinHelpのトピック中のビットマップを印刷すると粒子が粗く、きれいに印刷されません。これはWinHelpの制限事項です。 バグ情報
よくある問題トピックの一番上のタイトルが非スクロール領域にならないタイトル行を非スクロール領域(ページを下にスクロールしてもタイトルだけが常に表示される状態)にするには、タイトル行の書式を[次の段落と分離しない]に設定する必要があります。Wordの[書式]→[段落]メニューで、[次の段落と分離しない]にチェックを付けてください。 ポップアップにタイトルしか表示されないポップアップの場合、タイトル行の書式が[次の段落と分離しない]に設定されていると、タイトル以外の行が表示されません。[次の段落と分離しない]のチェックを外してください。 画像の背景が透明にならない透明を指定しているのに背景が白く残る場合、BMPファイルを16色で保存してください。また、WMFファイルは背景を透明にできません。 その他Windows 3.1でも動作するヘルプを作成するには現在マイクロソフトのサイトからダウンロードできるヘルプコンパイラHelp Workshop 4.03では、32ビットのWinHelp 4形式のヘルプファイルが作成されます。このWinHelp 4はWindows 3.1では動作しません。Windows 3.1でも動作させるためには、WinHelp 3形式でコンパイルする必要があります。以下のページのWinHelp 3用のコンパイラ(HCP505)でコンパイルしてください。 http://www.helpmaster.com/hlp-developmentaids-hcp505.htm また、RoboHelpにはWinHelp 3用ヘルプへの変換機能が付いています。 SHGをBMPに変換するにはSHG Editorというフリーウェアで、ホットスポットを設定したSHGファイルをBMPファイルに変換できます。 DOSのコマンドラインから、 WinHelp 2000についてWinHelp 2000とWinHelp、HTML HelpとWebHelpを混同されている場合がよくあります。WinHelp 2000とWebHelpは、eHelp Corporation(販売元エクセルソフト)独自のヘルプシステムで、RoboHelpで制作します。MicrosoftのWinHelp、HTML Helpとはまったく別のものです。実装される機能も違いますし、動作環境も異なります。詳しくは、RoboHelpのオンラインヘルプやマニュアルをご覧ください。 |